音楽に溺れながら歩く早朝に口から零れるのは気泡ではなくて白く染まった吐息だった。二枚のレンズに狭められた視界は自らの吐息で色を変える。呼吸する度に凍えていく血液の活動は低下する。身体の内部から刺すように冷えていく感覚をリアルに感じながら踏…
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