汚いもの

綺麗な空が見えた。

そんな空の下にいる俺は抜群に映えた。
広い空を俺で汚したくて、頬を伝った感情を繋げたかった。
どんなに空を仰いでも、空はそっと俺を見ているだけで、また感情が頬を伝った。
汚れた感情はそっと地面に染み込んで、すぐにまた俺を覗いた。
空が泣きはじめた。繋がった気がした。心が痛かった。