なう

小さな白熱灯の下キャンドルを灯した部屋の隅で叩くキーボード。
かたかたと鳴る音階のない鍵盤から紡ぎ出す言葉の音譜。
オンラインだなんて妄想に安住した結果の僕。
画面の中で連なる言葉はどれひとつ僕に話しかけてるわけじゃないってそんなこともわかってる。
雨戸を閉め切った窓の外には限りなく広い世界が存在することも。

寂しいなんて感情は既に無い。