無念

ぼくはばかでした。

カップ焼きそばなのに、湯切りをする前にソースを入れてしまうなんて。
彼女を殺してしまったときよりも大きな衝撃を受けています。

そういえば久しぶりに彼女のことを思い出しました。
半年前に二人で引っ越してきたその日彼女と口論になり、頭に血が昇ったぼくは咄嗟に手にした灰皿で彼女の頭を割ってしまったのです。

いまでもゴミの分別がわからず、彼女はクローゼットの中にくるまっています。


ぼくはほんとうにばかです。