竜宮城

3月 11日 晴れ

ぼくはこの日、たくまくんとりゅうじくんと一緒に砂はまで遊んでいました。海はなぜかいつもよりキレイで、ぼくは海にさわりたいなと思ったけれど、服がぬれると怒られるよとたくまくんが言ったので海に入るのはやめました。
砂はまでとても高いおしろを作りおわったとき、きゅうにぼくたち三人は立っていられなくなりました。りゅうじくんがいっしょうけんめい支えていたおしろもくずれてしまってざんねんだったけれど、トランポリンみたいにはねるじめんがおもしろくてぼくたちは砂はまをころげまわりました。口に入った砂をはきだしているとき、りゅうじくんが海のほうをゆびさしていいました。
「海がむかえにきた」
海を見るとそこにはてまねきするような波がぼくたちをまっていました。キレイな海がぼくをむかえにきてくれてぼくはとてもうれしかった。「このままりゅうぐうじょうに行こう」とぼくはいいました。たくまくんもりゅうじくんも目をきらきらさせながら、波がぼくたちを連れていってくれるのをじっとまっていました。